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タマムシ科の生物学(分類・系統・形態・生活史)を研究しています。
葉もぐり(潜葉性)昆虫の形態・生態にも興味があります。
小笠原諸島の潜葉性小蛾類(ホソガ科)の研究をはじめました(2023/04 ~)。

タマムシ科甲虫の幼虫は、主に樹木の倒木や立枯れ、枝の枯死部分の中身を食べることで成長します。しかし、一部のグループには、葉の中身だけを食べて成長する「葉もぐり習性」(潜葉性、リーフマイナー、と呼ばれる)をもつチビタマムシなどの仲間がいます。私は、「葉もぐりタマムシ」に着目して、日本・台湾産種の分類学的な研究をおこなっています。
分類学的研究 Taxonomy
「葉もぐりタマムシ」は一枚の葉を食べて成虫になります。食べられた葉を調べることで、寄主植物、脱皮回数、糞の排泄方法、食べ進め方など、幼虫期の生態的な情報を読み取ることができます。
生活史研究 Life history
系統学的研究 Phylogeny



葉にもぐる幼虫
幼虫がもぐった部分
植食性昆虫であるタマムシ科甲虫では、植物との関係がどのように彼らの進化に関わってきたのでしょうか?寄主植物や寄主利用(食べ方)の進化に着目して、「葉もぐりタマムシ」の形態学的、分子生物学(DNA)的な情報を基に系統の推定を試みています。
タマムシ科甲虫(コウチュウ目タマムシ科)は世界から約15,000種が知られています。日本では、法隆寺の玉虫厨子に用いられているタマムシ(ヤマトタマムシ)をはじめとして、約220種の生息が確認されています。成虫・幼虫ともに植物を食べています。
スゲ属の葉(横断面)

ホソガ科(チョウ目)の研究をはじめました(2023/04 ~)。
小笠原諸島における本科の多様性と進化に迫ります。
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